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SXSWで聞く、デジタルメディアレーベルluteが考える分散型メディアとしての「編集」

「徐々に核心を明らかにしたい」luteの展望とこれからの課題

ーースタートしてから現在に至るまで手応えはいかがですか?

五十嵐:手応えでいうと、上々かなと思います。もちろんまだまだ多くの視聴者に届けなければならないですし課題はありますが、嬉しいのはレーベル関係者や映像作家の方が想像以上にluteを知ってくれていることです。今後も謎めいていたいと思いつつ、「どんな会社なの?どんなことをやっているの?」という疑問にも、少しずつ答えになる核心をお見せできると思います。

これは二次的な話になるかもしれませんが、これを新しい時代の「レーベル」という形でやっていることに夢を感じています。今までluteとして組み立ててきたことに関していえば、一度も妥協せずにフルスイングでやってきました。それを自分のリスペクトする関係者の人も見て理解してくれていますし、「五十嵐くん、一緒にやろうよ」と声をかけていただけていることにも感謝しています。

ーー逆に課題はどの辺りにあるでしょうか?

五十嵐:やはり数字はより重要視していきたいですね。「こういうアーティストにアプローチしていきたい」という目的は間違っていなくて、純粋に遂行できていると思います。ただ、手段の部分がまだまだ弱い。昨年の一連のキュレーションメディアの炎上問題はまさに手段が目的になったことに根本原因があったと思いますが、僕らは目的が超しっかりしているメディア。手段をちゃんと当てていくためにも、投資をしていかないといけないと思っていますね。

ーー今後の目標やそこに至るためのマネタイズはどういったスパンで考えていますか?

五十嵐:スタートアップ的な考え方にはなりますが、まずはユーザー獲得を一生懸命頑張る。メディアの場合はブランド価値がつくまでに時間がかかるので、それまでは粘り強く頑張ります。とはいえ、中長期的にはマネタイズをしていかなければいけないとは思っています。

メディアビジネスということで、まず広告収益というものが浮かびますが、ここでも新しい取り組みを考えていきたいと思っています。音楽の軸ではアーティストマネジメントも視野に入れています。また優れた映像作家の方と連携し制作するノウハウもあるので、映像の制作受注という面でも戦略が組めそうです。

世界に点在するシーンを届ける「デジタルメディアレーベル」へ

ーー現在は音楽の動画を中心に展開されていますが、最近では「ル〜テまんがまつり」のようなイベントも行われていますよね。他にも「TOKYO BIG UP!」のようなオーディション企画にも参画されていたり、動画・音楽に収まらない広がりは今後も考えているのでしょうか?

五十嵐:考えてはいるのですが、活動を意識的に広げてる感覚は全然ないんです。先ほども言ったように、はじめからミュージックビデオやライブを撮るだけではなく、広く音楽を中心としたカルチャーをフックアップすることを初めから想定していました。なので、コンテンツのジャンルやパターンが広がった感覚はない。メディアをやっていれば、リアルの場を含めて、様々な点を線でリンクさせたくなりますよね。

武田:補足すると、だからこそluteは「メディアレーベル」という呼び方をしているんです。メディアとコンテンツを使った新しい時代にマッチしたレーベル的な価値を持ちたい。

五十嵐:「デジタルメディアレーベル」という言い方をしているのは、冒頭でもお話したように、心のどこかで父や祖父がいたレコード業界のよさを引き継いだ仕事がしたいという気持ちがあるからかもしれません。レコード会社の仕事とは何かといえば、僕は大きく分けて二つあると思うんです。一つはA&R(※11)の方々がアーティストにアドバイスをしたり、ブランド価値を提供したりすること。もう一つは、企業のバックオフィスや労務が正しい印税分配で正しくマーチャンダイジングをして利益を得るファンクション。後者はすでに一部デジタル化されているのですが、今の時代では前者の役割をメディアが担うのではないかと考えているんです。だから、「デジタルメディアレーベル」と言っています。

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ーー今後「こんなことやっていきたい」、「こういうのできたらいいな」という構想はありますか?

五十嵐:主観的な話にはなってしまいますが、「自分がここに関わっていたい」と思う音楽ビデオの仕事の多くをluteがプロデュースしている状態にするのが野望です。例えばThe WeekendのMVに水原希子さんが出ていましたが、ああいったリッチなコンテンツもオーガナイズしたしていきたい。

あとはグローバルに向けてという話では、分かりやすく「日本企業なので、次のマーケットを広げるために世界へ」といった考え方は全くありません。グローバル展開が一般化するなか、luteは偶然ロケーションが東京だったというだけで全然良い。それでも、やっていることや扱っているコンテンツがグローバルやローカル関係なく増えていけば良いですね。たとえば、すでにベルリン在住のビデオディレクターに現地でドキュメンタリーを作ってもらっています。こうしたことは今後もやっていきますし、見え方として「え、これって日本のチームがやっているの?」という感じで広がっていけばいいですね。

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武田:我々が「このアーティストを撮るためにロスでロケします」ではなくて、「ロスだったらあの人がいるから一緒につくる」という考え方ですね。「日本から世界へ」というよりは、世界に点在するシーンを扱うメディアの拠点が日本があっただけというか。そういう方向に進んでいきたいですね。

※11:A&R…「Artists and Repertoire」の略称。アーティストの作品制作ディレクション、およびプロモーションの全般を担当する。新人発掘・育成などを行うこともある。
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  • 五十嵐弘彦(いがらし・ひろひこ)
  • lute 代表
  • 1985年東京生まれ。高校・大学時代をニュージーランドで過ごし、帰国後HR系スタートアップでの業務経験を経て、株式会社メディアジーンへ入社。ライフハッカー編集部で編集・翻訳業務に従事する。その後レコード会社に入社し、音楽サービス企画立ち上げ・運営に携わった後、自身が思い描いてきたコンテンツ重視型の新規事業として、メディアレーベル「lute」を立ち上げる。現在代表として、次世代を担うアーティストのMVやライブ映像、海外の音楽と社会状況を探るドキュメンタリーなど、様々な映像作品をリリースしている。
  • KAZUYA KISHIMOTO
  • Communication Designer / / dentsu
  • 2011年入社。クロスメディアマーケティング業務や、ソーシャルメディア分析業務などに従事の後、2015年より現職。趣味は音楽全般とインターネット。
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